2008年に青山学院大学を33年ぶりの箱根駅伝出場に導き、駅伝の強豪に育て上げた原晋監督、優勝するまでにかなりの苦労があったそうです、そりゃあたりまえですよね、優勝なんて簡単にできませんから。
青山学院大学の原晋(はらすすむ)監督のプロフィールと出身高校・大学、監督就任から現在に至るまでの事を簡潔にまとめてみました
プロフィール(経歴)
原 晋(はら すすむ)
生年月日 1967年03月08日(55歳)
出身地 広島県三原市
身長 176cm
体重 81kg
家族 妻・美穂さん(53) 子供はいません。世羅高校
中京大学
中国電力陸上競技部
1995年 現役引退
2004年 青山学院大学監督
高校は駅伝の強豪世羅高校で大学は中京大学です。
中京大学を卒業後ランナーとして創部したての中国電力に入社するが、故障が原因で5年で現役を引退することに。
退部後は社員として10年間仕事に専念したそうです、新規事業を立ち上げる子会社の5人の1人に選ばれて、その会社を社員100名以上の規模まで成長させたりしました。
サラリーマンとして働いていて、10年間は陸上の世界とは一切の縁切っていました。
箱根駅伝出走経験も監督コーチ経験もなく青学のOBでもない、10年間も陸上の世界から遠ざかっていた会社員に監督誘いがあったのは、ビジネスマンとしての能力と人柄や情熱が抜きん出ていると、青山学院OBで世羅高校の後輩の推薦があったからです。
そしてOB会長の面談を経て監督は原さんしかいないとなり、2004年36歳の時に監督就任しています。
でも本当に凄い決断ですよね監督コーチの経験がなくOBでも無い人に監督をさせるのですから、さすがに優勝させるまで行くとは思ってはいなかったでしょう。
決断に1年半
監督のオファーに原監督ものすごく悩んだみたいです。
青学が用意した条件は3年間の期限付き雇用だったので、安定した生活を捨てていいのか、奥さんも仕事を辞めなければいけない等の理由で、決断するのに半年奥さんの説得に1年もかかったそうです。
1年半ってかなり長いです、人生がかかっていますから時間かかるのはわかります、それにしても奥さんの説得に1年かけたっての凄いです、凄い根気です。
でもよく青学も1年半待ってくれましたよね、監督は原さんしかいないと思っていたからなのでしょうか。
青山学院大学監督に就任
就任当初は苦労の連続で、合宿所へ行くと門限破りや飲酒が当たり前に行われていて、朝練参加をフリーにしたら参加しない人も多かったそうです。
まずは規則正しい生活をさせる事にました、ゼロからというよりマイナスからのスタートだったとか。
新しいやり方は選手になかなか浸透せず、手ごたえを感じるまで4年もかかったそうです。
監督就任時の条件だった、3年間で箱根駅伝出場は達成できずに激しい批判にあいましたが、結局もう1年様子を見ることになったそうです。
ゼロから作り直したのが良かったのでしょうか?
33年ぶりの箱根駅伝出場へ
2007年監督就任4年目第84回の箱根駅伝予選会レース順位は9位だったのですが、インカレポイントで法政大学に逆転され10位になり予選通過はなりませんでした・・・
予選敗退チーム中青山学院は最上位だったので、原監督が関東学生連合チームの監督に選ばれています。
第84回箱根駅伝で学連選抜は4位となりシード権を奪ったことにより、85回大会が記念大会で出場枠が増える事と重なり、2008年予選会で13位までに入れば箱根駅伝本戦への出場が出来るようなったのです。
青学は見事に予選会で13位になり、監督就任5年目にして青学を33年ぶりの箱根駅伝出場が決まりました。
学連選抜が4位になったのが巡り巡って青学の33年ぶりの箱根駅伝出場につなげました、努力すればむくわれるんですね。
予選会での順位13位とギリギリですが原監督どんな気持ちだったのでしょうか?気になります。
10年は8位で41年ぶりのシード権獲得、11年は9位・12年は5位・13年は8位・12年の出雲駅伝で優勝・14年の全日本駅伝で3位と、徐々に成績を上げていきました。
そして2015年の箱根駅伝では創部97年目にしての総合優勝です、原監督おめでとうございます。
これまでの経緯を考えると滅茶苦茶嬉しかったでしょうね。
ここ数年の青山学院大学の躍進は凄まじいです、原監督一人の力だけではなく選手・選手の父母・学校関係者・OBなど、沢山の方々の協力もあったこその成果だと思います。
それにしても監督就任から総合優勝までの流れがドラマチックすぎます、本当にドラマにしてもいいんじゃないでしょうか?
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