2016年に公開され邦画興行収入歴代2位を記録した超ヒット映画 「君の名は。」 を覚えている方も多い方と思います。
映画のラストシーンで、主人公の立花瀧とヒロインの宮水三葉が再会して終わるのですが、この再会するラストがこれまでの新海誠監督らしくないので、東宝の映画プロデューサー川村元気さんがハッピーエンドにするために結末を変えさせたという話が、ネットで囁かれたりしています。
「君の名は。」 のラストシーンを川村元気さんがハッピーエンドに変えさせたのは本当か、新海誠監督が考えていたラストとはどんなものなのか調べてみました。
ラストは川村元気が変えさせた？
新海誠監督作品のラストというと、 「ほしのこえ」 「秒速5センチメートル」 などのお互い好きあっていても結ばれない切ないラストが印象的です。
印象的すぎて 「君の名は。」 のラストがハッピーエンドなので、新海監督らしくないと思う方が結構いるようで、プロデューサーの川村元気さんがラストを変えさせたのではないかという疑惑が生まれたようです。
東宝の映画プロデューサー川村元気さん、 「君の名は。」 以前からもヒット作を手がける敏腕プロデューサー。 「君の名は。」 を超ヒットさせてさらに評価が上がり、メディアへの露出も増え一時は時の人にもなりました。
ヒットメーカーの川村さんが、 「君の名は。」 をヒットさせるためにラストを改変させてハッピーエンドにしたと思われても仕方ないのかもしれませんが、川村さんは 「君の名は。」 のラストをハッピーエンドに変えさせたりはしていません！！
川村さんも新海監督もラストの再会は最初から決めていたと言っています。
まずは川村さんの証言です。
「いや、あのラストに関して新海監督と最初から決めていました。今回の作品は、希望で終わりたいと。」
次は新海監督の証言は、 「君の名は。」 パンフレットvol.2の 「君の名は。」 公式ページで募集した新海監督への質問に、新海監督が答えたものになります。
ラストシーンで三葉と瀧君は奇跡の再会を果たしますよね。新海監督はプロットの初期段階ですでにラストはああすると決めていたのでしょうか？
ラストシーンは最初から決めていました。瀧と三葉の青春期はあの瞬間に終わり、その後は、ごく普通の男性と女性としての人生が始まるんだと思います。
最後は、また川村さんの証言です。
( 「君の名は。」 を)ハッピーエンドにしたのも、新海(誠)監督が最初からそうしたいって言ってただけで、僕はひと言も言っていない。なのに僕がそうしたと勘違いしている人も多くて(笑)。
こちらはある対談の中での発言です。
川村さんがラストをハッピーエンドに変えさせたという話が、川村さん自身に届いているのですね。もしかしたら直接何度も訊かれたのかもしれません、こんな発言をするということは、結構気にしているみたいですね。
新海監督と川村さんの2人の証言から、瀧と三葉が最後に再会して終わるラストーシーンは最初から決められていたということで、川村さんがラストを改変させたというのは間違いということになります。
実はもう少し現実的なラストを考えていた？
「君の名は。」 公開後に発売された雑誌の新海誠監督へのインタビューによりますと、 「君の名は。」 のラストは最初はもう少し現実的なラストにするつもりだったと話していました。
新海 ラストの展開なんかも、僕としてはもう少し現実的なところに収めるつもりでいたんです。でも、川村さんたちの意見を聞くと「この先がまだあるな」というのが、ぼんやりと見えてくる。具体的に答えが示されるわけじゃないんですけど、でも何か「物足りない」という気持ちにさせられて、一生懸命答えを探すわけです。そうするとやっぱり見つかるんですよね。「もう一歩先があったんだ」と。そうやってめぐり着いたのが今回の物語なんです。
川村さんたちの意見を聞いて、新海さんが一生懸命に答えを探して見つけたのが、あのラストだったのですね。
新海さんの言う、もう少し現実的な終わり方ってどんな終わり方なんでしょうか？私には全く想像できません、かなり気になります。
どんなラストを考えていたのか新海監督の口から聞いてみたいです。
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